『Ｋに告ぐ！』殺人を暗示する無気味な広告が掲載され、科学警察研究所心理班長・大月津矢子は凶行を予感する。同日深夜、都内のマンションで毒殺事件が。被害者・黒田佳奈江は、旧華族出身者で作られた菊水クラブの会合中に毒死した。大月は科学捜査を急遽実行。その結果クラブ全会員の異様な人間像が浮きぼりにされる。しかも、会員のイニシャルはすべてＫ。第二の凶行を阻止するため、捜査陣は特別鑑識本部を設置、クラブの秘められた謎に挑むが。先端テクノロジーとサイコロジーを駆使、最新科学捜査の実態を描いた“捜査官”シリーズ書下ろし第２３弾。