価格: | ¥2970 |
著者: | 花村萬月 |
出版社: | 光文社 |
発行年月: | 2009年09月 |
ISBN: | 9784334926809 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
浅草で有力者の手下を多数斬殺した権介は、逃亡中に出会った茂吉と共に、維新で混乱する蝦夷地(後の北海道)へ渡った。いつしか生き別れになった二人だが、茂吉はひょんなことから無頼の一家を起こす。心酔する権介との再会を夢見つつ、彼は勢力を拡大してゆく。一方、権介は、「好いた者としか関わりあわなければ、人を殺すこともない」とアイヌの妻、幼き息子そして白き巨狼と共に、山中で静かに暮らしていたのだが…。開拓者。やくざ者。信仰者。山師。アイヌ。明治初期の蠢動する北海道で、図抜けた魅力を持つ男、権介に惚れた人々の感情が、今ここに昇華してゆくー。