本書では、VEの方法論を建設の設計および建設プロジェクト・マネジメントのプロセスに統合することに焦点をあてている。VEは、導入当初には不必要コストを低減するために活用された。しかしその後、VEを適用する目的は変化し、現在では、最適な意思決定を行うことがVE適用の目的として重視されている。本書では、VE実施手順の概要を解説し、500件以上のVEスタディの実施過程で開発されたフォーマットを紹介している。また、コスト・モデルとライフサイクル・コスティング・システムなどの技法も紹介している。さらに、VE実施手順にしたがって、VEスタディを行うためのガイドとしてワークブックもまとめてある。