価格: | ¥935 |
著者: | 井手賁夫 |
出版社: | 清水書院 |
発行年月: | 1990年11月 |
ISBN: | 9784389410896 |
種類: | 全集・双書 (Century Books 人と思想 89) |
在庫状況: | |
ヘルマン・ヘッセは浪漫的抒情的作家として知られているが、第1次大戦に際しては、公然と戦争反対の新聞声明を出して後、ドイツ国内から売国奴と罵られ、家庭も崩壊する一方、戦争の悲惨と残酷さを身に泌みて感じて、深い内省の中で、ヨーロッパ文化の衰退を予感した。その救いを東洋の英知に求め、名作『シッダルタ』を書き、一方第2次大戦を予感して、『荒野の狼』を書く。ついで『ナルチスとゴルトムント』に両性と二元の統一を求め、理想的教育州の大作『ガラス玉遊戯』を書いて、20世紀最高の傑作と称えられ、西欧の賢人として人々の尊敬を集める。そしてノーベル賞を授与され、晩年の諸作によって広く世界の視聴を集めた。