価格: | ¥1320 |
著者: | 山田 洸 |
出版社: | 清水書院 |
発行年月: | 2016年05月01日頃 |
ISBN: | 9784389420550 |
種類: | 全集・双書 (新装版 人と思想 55) |
在庫状況: | 在庫あり |
河上肇はわが国におけるマルクス主義経済学の開拓者である。しかし河上の思想家としての魅力は、けっしてマルクス主義や経済学といった分野の専門的な興味につきるものではない。おおよそ日露戦争のころから一五年戦争の時期にいたる、近代日本のもっとも波乱にとんだ三〇年余を、かれはつねに思想界の最前線で、時代とふかく関わりながら生き抜いた。河上のこのような生き方はふつう「求道者」的といわれているが、かれは時代の提起する課題を避けることなく、つねに全力をあげてこれに取り組んだ。真理探究の情熱、思想的誠実さの、たまらない魅力。