法律と聞いただけで「むずかしい」「自分とは無縁のもの」と思い込んでいる人が意外と多いようだ。「商法」とて例外ではなく、ビジネスマンにとってこれほど身近かな法律はないのに、なぜか敬遠されている。トラブルが起こってはじめてその重要性に気づくという始末である。それでは遅すぎると分かっていても、なかなか六法全書や専門書は手に取る気が起こらない…これが平均的なビジネスマンではないだろうか。そういう人にこそ、この本はうってつけだ。読んでおもしろい具体的なケースを通して、商法の重要な条文がよく理解できるように工夫されている。