価格: | ¥555 |
著者: | 江崎俊平 |
出版社: | 春陽堂書店 |
発行年月: | 1996年09月 |
ISBN: | 9784394125693 |
種類: | 文庫 (春陽文庫) |
在庫状況: | |
秋風が冬の近いことを告げる夕刻ー、芝浦の港に八丈から四人のご赦免を乗せた御用船が着いた!その中の一人に、常州府中で、“相良の喜三郎”と呼ばれていた男がいた!五年前、江戸から来た目明かしを斬って島送りになっていたのだったが、喜三郎は二十一里の道程の夜道を駆けていた!その道中、松戸の宿外れで、一人の浪人者が三人の頭巾の武士に取り囲まれていた!何やら新刀の試し斬りのようであったが、頭巾の一人は浪人に左腕を斬り落とされていた!魔神が懲らしめのために浪人に姿を変えているかに見えた!?それもそのはず、浪人は“魔剣”の主と呼ばれて、江戸の剣客たちを震え上がらせている秋山要介その人であった!再起を計る喜三郎は恰好の用心棒、と声をかけたのだが…。