価格: | ¥704 |
著者: | 宮城賢秀 |
出版社: | 春陽堂書店 |
発行年月: | 1993年09月 |
ISBN: | 9784394169031 |
種類: | 文庫 (春陽文庫) |
在庫状況: | お取り寄せ |
琉球王子のご落胤の若さま、旭陽之助を主人公に描く痛快無類“若さま御用帳”第二弾。明石町の海岸に土佐衛門が上がった。野次馬に交ってこれを眺めていたのが、近くの料亭に休んでいた旭陽之助であった。土佐衛門を見て編笠の三人連れの武士が姿を消した。陽之助はその跡を小者に尾けさせ、鉄砲洲の奥平大膳太夫の屋敷に入ったのを見届けた。琉球示現流秘蝶剣の使い手である旭陽之助は、南町奉行根岸肥前守の後盾を得て捕物にも関わっていた。奉行所同心中野弥十郎がその良き協力者であった。途方もない運上冥加金(増税)に苦しむ奥平家の領地、豊前国宇佐郡赤尾村の百姓久右衛門ら三人は、直訴のため江戸に出たが殺されてしまった。旭陽之助の大活躍が始まる。