千葉白浜で土建会社の作業員として暮らす元刑事、荻野成孝は帰宅途中、路上に倒れている全裸の若い女を助けた。女は手足を縛られた上、丸坊主にされており、しかも記憶を喪失していた。いったいこの女は何者なのか？直後、女を捜していた不審な男たちが現われた。なぜか怯えてすがりつく女を、一晩だけのつもりで荻野は匿まった。しかし、それが悪夢の始まりだった。数日後、再び男たちが、今度は女と荻野の命を狙って襲撃して来たのだ。果たして男たちの正体は？女の失くした記憶に潜む恐るべき秘密と真相。残虐な殺人遊戯の餌食にされた男と女の姿を、官能と暴力を通して描くハードロマン巨編。