価格: | ¥2090 |
著者: | 加治将一 |
出版社: | 祥伝社 |
発行年月: | 2011年04月 |
ISBN: | 9784396613945 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
日本がバブル景気に浮かれていた一九九〇年一月二九日、国民はある「事件」に仰天した。昭和天皇在位六〇年を記念した一〇万円金貨(通称『ヒロヒト金貨』)の“偽造品”がスイスから日本国内に大量に流入したと警視庁が発表、“被害総額”は一〇〇億円を突破した。それから二〇年、作家の「僕」は、この事件で渦中の人物となった日本人コイン商に出会い、警視庁での厳しい取り調べや、「ヒロヒト金貨」の発行・流通・真贋鑑定にまつわる一部始終を聞かされる。コイン商は「僕」に顛末の公表を願った。イラン・イラク戦争(一九八〇年)、ロン・ヤス会談(一九八三年)、プラザ合意(一九八五年)、イラン・コントラ事件(一九八六年)…。「事件」の背後に浮かび上がる、バブル期の日本を巻き込んだ国際的陰謀。二〇年の時を経て、事件の闇が暴かれる。