価格: | ¥1760 |
著者: | 森村誠一 |
出版社: | 祥伝社 |
発行年月: | 1996年07月 |
ISBN: | 9784396631031 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
「この小説は!?」人気作家・浅沼徹也は総毛立った。彼が選考委員を務める新人文学賞の応募作『壁の目』と題する一編は、覗きマニアの老女が、アパートの壁穴から目撃した隣室の殺人を微細に描写していた。その一部始終に浅沼は覚えがあった。七年前、大学生だった彼は行きずりの情事の果て、女を殺した。事件は迷宮入りし、浅沼は今日の地位を築いたのだ。-俺の殺人は見られていたのか!?この作品は、いったい虚構か実録か。浅沼の恐怖が始まった。そして美貌の女の絞殺体が発見された。彼女こそ、七年前の事件当時、実際に被害者の隣室に住んでいた女であった…。本格推理の鬼才が、自ら作家の「業」を描破した問題作。