価格: | ¥1650 |
著者: | 丸山和彦/板井八重子 |
出版社: | 新日本出版社 |
発行年月: | 1988年05月01日頃 |
ISBN: | 9784406016155 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
この著書は、ミナマタをたたかう女性の被害者、医療従事者、弁護士、支援活動家にスポットを当てた。水俣病の運動が、一部のグループの暴力行動を口実にしての、不当な非難、攻撃にめげず前進してきた背景には、被害者運動にしても、その運動を日常不断に支えた医療従事者にしても、女性の果たした大きなエネルギーがあった。彼女らは、水俣病のために5回、10回の流死産の悲しみを体験した。幸いに生をうけた子も、生まれながらに水俣病を宿命づけられた胎児性水俣病であった。そして、病苦のために離婚され、子どもとの離別も強いられた。板井の12年間の診療日記、丸山の20年間にわたる取材メモには、愛する子や肉親を奪われ、人間の尊厳をふみにじられた女性たちの訴えが満ちている。