北（北海道共和国）と南（薩摩の西郷軍）に脅威を抱いたまま船出した明治新政府。外務卿の坂本竜馬は、新しい近代国家作りに思いを馳せるが、新政府部内の陰謀者により、命を狙われる。さらに陰謀者は鹿児島の西郷軍を挑発させた。緊急閣議の席で、竜馬はやむなく西郷軍討伐に同意。政府は軍艦１５隻を九州へ派遣した。その間、北海道の榎本軍は、「甲鉄」を旗艦として東京湾に侵入。猛烈な艦砲射撃により東京は火の海と化した。書下ろし長編歴史スペクタクル。