太平洋艦隊を率いるニミッツが狙うのは、位置的にも日本列島を、重爆撃機の作戦半径に収めるマリアナ諸島の占領と、邀撃に現れるはずの聯合艦隊を、撃滅することだった。その為にニミッツは、最大規模の空母群と戦艦群を、第５艦隊へ集めて出撃させた。一方、軍令部総長へ就任した山本五十六は、新任の聯合艦隊司令長官豊田副武に対して、マリアナ諸島での邀撃作戦計画を授けた。それと同時に、戦争終結に向けて山本が動く。