武田信玄に影のように付き従って内政や武略に奇才を奮い、戦塵の中に歳月を送り、信玄の信頼を得て名軍師ときこえた山本勘助であったが、永禄４年の川中島合戦で献策した“きつつきの戦法”が作戦に齟齬をきたし、乱戦の中で討死した。並いる諸将を畏怖させた信玄率いる甲州軍団の名軍師・山本勘助の秘密の部分とその戦略を描く。