本試験で、「無難な合格答案」を全問そろえることができれば合格できるであろうが、必ず一通や二通の「失敗答案」は覚悟しなければならない。したがって、受験生としての目標を「無難な合格答案」のみに置くことは「リスキー」である。しかし、もし本試験において、一通でも「ズバ抜けたホームラン答案」を書くことができれば、少々の失敗をしても、取り返して余りある余裕の合格ラインに到達することができ、合格に大きく近づくはずである。司法試験科目の中でこの「ホームラン答案」を最も書きやすい科目は、何といっても「憲法」である。本書は、この「憲法」で「ホームラン答案」を書いて合格を勝ち取るためのノウハウを提供するものである。