人が政治に関わるのは自己の利益に役立つからだ。自己の利益こそ、政治の本質である。権力闘争は、政府、企業、家庭、あらゆる種類の集団で起こり、公的な場と私的な場とを問わない。こうした政治的状況は、元型、すなわち行動様式の既存の型やパターンを使うことで打開することが可能だ。元型を使って場と関係者を読み、力の差を計算し、それに応じて自分の反応を調整する。そうすれば、対抗者の意図を邪魔し、彼らの弱点を突き、闘わずして勝つことができるのである。