価格:¥2530
著者:シンハ・ヤコボビッチ/バリー・ウィルソン
出版社:桜の花出版
発行年月:2016年11月
ISBN:9784434226311
種類:単行本
在庫状況:
『失われた福音』とは、旧約聖書偽典に属する『ヨセフとアセナト』(ギリシャ語)のシリア語版であり、英国図書館に収蔵されている古文書のこと。『キリストの棺ー世界を震撼させた新発見の全貌』の共著者で、映画監督でもあるシンハ・ヤコボビッチと、初期キリスト教に関する研究者バリー・ウィルソンが、長く眠っていた古文書に光を当て、その謎を読み解いていくノンフィクション。『ヨセフとアセナト』の起源は新約聖書成立と同時代の紀元前後とみられる。ヨセフとは、旧約聖書の創世記に登場し、イスラエル人を大飢饉から救った人物。『ヨセフとアセナト』では、その妻アセナトが、熱心な偶像崇拝者から、ヨセフの妻にふさわしい女性に変身していく過程が描かれている。第二神殿時代のユダヤ教を専門とするニッケルスバーグが促したように、キリスト教の寓意的解釈に基づく解釈を試みた、研究史上、待望の書と言える。また、ギリシャ語版にはない部分を含み、興味深い。シリア語圏のキリスト教では、伝統的に、イエス・キリストの神性よりも人性が重んじられており、『ヨセフとアセナト』の物語は、イエスとマグダラのマリアとの結婚を強調する物語として読まれていたと、著者は解説している。
商品画像
 
Copyright (C) 2014 Harumeki-Web All Rights Reserved.