価格:¥8800
著者:中島直忠
出版社:玉川大学出版部
発行年月:2000年02月
ISBN:9784472401015
種類:単行本
在庫状況:
人間社会の変化は、世紀という100年間の単位時間を意識してなされるわけではなく、継続的に不断に起こっている。西暦2001年元旦曙光の一瞬は、悠久に続く時の流れの1コマに過ぎない。しかし世紀の移り目は、世界中の人々から歴史認識としても、未来像の描き方としても、意識的に着目されている。高等教育や大学入試に関しても、日本では、中央教育審議会が『21世紀を展望した我が国の教育の在り方について』(1997年6月)、『初等中等教育と高等教育との接続の改善について』(1999年12月)を答申した。また、大学審議会は『21世紀の大学像と今後の改革方策について』(1998年10月)を答申し、99年11月には『グローバル時代に求められる高等教育の在り方について』諮問を受けている。中国では、国家教育部が『21世紀を目指す教育振興行動』(1998年12月)を制定し、翌年1月国務院がこれを承認し公布した。これらの改革案以前にも「21世紀」の語は冠してはいないが、両国とも近い将来を指向した改革案をしばしば策定し実施に移して、高等教育機関の実態の改革をもたらしている。そしてそれらの改革の意図と方向性は、それぞれ上記の中期的な改革案に引き継がれている。このように21世紀を目前にして、改革の政策や動向が出揃ったいまの段階で、両国の高等教育と大学入試の改革の動きを、それぞれ具体的に解明するとともに、これらを比較考察しておくことは、今後の改革・改善のために資するところが大きいであろう。
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