麻布界隈で神隠しが連続し、天狗のしわざと噂された。それだけではない。このところ頻繁に起きている火事の現場に、かならずといっていいほど天狗が現れるのだという。江戸でいったいなにが起きているのかー。奇談集『甲子夜話』を記した松浦静山が、江戸を騒がす怪異の謎を明らかにしながら巨大な陰謀に挑む痛快時代小説！シリーズ第三弾。