価格: | ¥1870 |
著者: | 魚住孝至 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2011年09月 |
ISBN: | 9784480015273 |
種類: | 全集・双書 (筑摩選書) |
在庫状況: | |
旅に病んで夢は枯野をかけめぐるー松尾芭蕉、最後の句として知られる死の四日前深夜の「病中吟」である。日々旅にして旅を栖とした俳聖の、最期のイメージに相応しい。けれども実はその翌朝、弟子二人を枕頭に呼び「清滝や波に散り込む青松葉」を遺している。「改作」というのだが、これこそが辞世の句である。「不易流行」「軽み」そして最後の一句へと、境涯深まる芭蕉最晩年の五年半に焦点を当て、その実像に迫る。