価格: | ¥880 |
著者: | 熊野純彦 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 1999年05月 |
ISBN: | 9784480058003 |
種類: | 新書 (ちくま新書) |
在庫状況: | 在庫あり |
フッサールとハイデガーに学びながらも、ユダヤの伝統を継承し、独特な他者論を展開した哲学者エマニュエル・レヴィナス。自己の収容所体験を通して、ハイデガーのいう「寛大で措しみない存在」などは、こうしたおそるべき現実の前では無化されてしまう、と批判した。人間は本当はどれだけわずかなものによって生きていけるのか、死や苦しみにまつわる切なさ、やりきれなさへの感受性が、じつは世界と生を結びつけているのではないか、といった現代における精神的課題を、レヴィナスに寄り添いながら考えていく、初の入門書。