価格: | ¥792 |
著者: | 小泉義之 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2006年04月10日頃 |
ISBN: | 9784480063007 |
種類: | 新書 (ちくま新書) |
在庫状況: | |
病み衰えて末期の状態にある人は死ぬほかない-。死の哲学はそう考える。しかし死にゆく人にもその人固有の生命がある。死の哲学はそれを見ようとせず、生と死の二者択一を言い立てる。ソクラテスもハイデッガーもレヴィナスも、この哲学の系譜にある。そのような二者択一に抗すること。死へ向かう病人の生を肯定し擁護すること。本書はプラトン、パスカル、デリダ、フーコーといった、肉体的な生存の次元を肯定し擁護する哲学の系譜を取り出し、死の哲学から病いの哲学への転換を企てる、比類なき書である。