価格: | ¥814 |
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著者: | 井上寿一 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2006年08月07日頃 |
ISBN: | 9784480063182 |
種類: | 新書 (ちくま新書) |
在庫状況: |
いま、東アジア共同体をめぐる議論が盛んになされている。その一方で、日本は中国、韓国と相互不信を深めつつある。こうした状況は、一九三〇年代の雰囲気と酷似している。当時の日本も、中国との緊張を高めながら満州国を建設し、「東亜協同体」構想を掲げていた。しかも意外なことに、アメリカとの関係が最重要視されていた。では、なぜその努力は実を結ばず、日米戦争が起きてしまったのか?本書は、満州事変から日中戦争への流れを、近代日本の岐路で常に現われた対米協調とアジア主義の相克という視点から振り返り、日本がアジアの地域主義を考えるときの普遍的な課題を浮かび上がらせる。