価格: | ¥1100 |
著者: | 古田 徹也 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2019年05月07日頃 |
ISBN: | 9784480072139 |
種類: | 新書 (ちくま新書 1409) |
在庫状況: | 在庫あり |
我々がこの世界で何をなし、何を受け取るかは、「運」というものに大きく左右されている。しかし、あるべき行為や人生をめぐって議論が交わされるとき、なぜかこの「運」という要素は無視されがちだ。特にその傾向は、道徳や倫理について学問的な探究を行う倫理学に顕著である。それはいったいなぜだろうか。本書では、運が主に倫理学の歴史のなかでどう扱われ、どのように肯定や否定をされてきたのか、古代ギリシアから現代に至る人々の思索の軌跡を追う。そしてその先に、人間のあるがままの生をとらえる道筋を探る。