価格: | ¥1034 |
著者: | 尾脇 秀和 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2021年04月08日頃 |
ISBN: | 9784480073761 |
種類: | 新書 (ちくま新書 1567) |
在庫状況: | 在庫あり |
私たちが使う「氏名」の形は昔からの伝統だと思われがちだが、約一五〇年前、明治新政府によって創出されたものだ。その背景には幕府と朝廷との人名をめぐる認識の齟齬があった。江戸時代、人名には身分を表示する役割があったが、王政復古を機に予期せぬ形で大混乱の末に破綻。さらに新政府による場当たり的対応の果てに「氏名」が生まれ、それは国民管理のための道具へと変貌していく。気鋭の歴史研究者が、「氏名」誕生の歴史から、近世・近代移行期の実像を活写する。