価格: | ¥1375 |
著者: | 宮下 規久朗 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2021年06月10日頃 |
ISBN: | 9784480074010 |
種類: | 新書 (ちくま新書 1578) |
在庫状況: | 在庫あり |
二〇二〇年四月、一枚の聖母像の前でフランシスコ教皇は、新型コロナと戦う連帯を全世界に呼びかけるミサを行った。今も昔も、悩み苦しむ人びとが求めるのは、「母なるもの」のイメージなのだろう。イコンをその源に持つ聖母は「受胎告知」「ピエタ」「無原罪の御宿り」など様々な主題を生み、祈りの対象としてのみならず、西洋美術史を強く牽引した。聖母像の起源から、ルネサンス、バロック、日本の南蛮美術やお掛け絵、現代美術に至るまで、その大潮流を追いかける比類なき美術史。