価格: | ¥1034 |
著者: | 小川原 正道 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2023年08月07日頃 |
ISBN: | 9784480075765 |
種類: | 新書 (ちくま新書 1745) |
在庫状況: | 在庫あり |
福沢の思想は毀誉褒貶にさらされてきた。それは福沢の議論の変化というよりも、福沢をとりまく世論の側の変化によるものといえる。福沢を評価した徳富蘇峰は、晩年には福沢が日本の伝統的な良風美俗を破壊したと罵倒。戦後は丸山眞男から原則ある実学思想家として賞賛されるも、朝鮮蔑視の脱亜論者として批判もされ、他方で一九八〇年代半ば以降は一万円札の肖像となり、文化人の象徴となった。福沢評価の変遷をたどり、その過程を詳細に考察。福沢の実像を浮かび上がらせる。