価格: | ¥1046 |
著者: | 加賀乙彦 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 1996年07月 |
ISBN: | 9784480082824 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | |
精神科医でありながら、無類の読書家で、自ら小説家でもある著者が、長編小説の本質を主題、文体、構成の方法論に見いだし、近代以降の日本の文学のなかから、よく知られかつ新しい分野を開いてきた長編小説十編を選び論じる。夏目漱石『明暗』(1917)から大江健三郎『燃えあがる緑の木』(1995)にいたるまで、作品とそれを綴った作家たちの肖像を通して、どのようにして日本の小説が成長し、成熟していったか、また、どのようにその表現を模索し、文体を醸成していったか、丹念にたどり、立証していく日本文学論の傑作。