価格: | ¥1320 |
著者: | 鈴木理生 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2000年01月 |
ISBN: | 9784480085399 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
徳川家康が「江戸入り」して以来の百年間は謎に包まれている。たびかさなる「天下普請」によって都市インフラが整備され、戦国時代の江戸湊は百万都市「大江戸」に変貌した。そして、江戸の前史は地下深く埋もれてしまったのである。江戸の原型とは、いったいどのようなものだったのか?それは、入間川(隅田川)といまはなき日比谷入り江の間に突き出た半島、「江戸前島」だった。こうして、江戸の記憶がつぎつぎと復原されていく。臨海の低地にはじめて進出した私たちの祖先は、継続的な埋め立てと土木事業をつみ重ねながら、膨大な物資や労働力の需要をまかなうべく、一大流通圏をつくりあげていったのである。