価格: | ¥1320 |
著者: | 彌永信美 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2005年10月 |
ISBN: | 9784480089458 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | |
大航海時代、ルネサンス、宗教改革といった近代の転換期のなかで、東洋はさらに“発見”されていく。本巻では、コロンブス、サヴォナローラ、ザビエル、ポステルらに照明をあて、西欧による一元的世界認識の深化を跡づける。オウム真理教事件、9・11以後の世界を考えるうえで示唆に富む付論「近代世界と「東洋/西洋」世界観」を収録。「“西欧文化”を批判するために、たとえば“東洋”的価値に依拠しようとすること自体が、それこそ“オリエンタリズム”の典型である、ということを言うためにこの本を書いた…」。オリエンタリズム批判を単なる知的意匠にとどめないための論理と倫理を展望する真の野心作。1987年度渋沢=クローデル賞受賞。