価格: | ¥1430 |
著者: | 高木貞治 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2008年05月 |
ISBN: | 9784480091468 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
数とはなにか?無理数とはなにか?何のためのものか。「量の数値を供給すべしとの要求に応ぜんが為なり」「無理数の定義は天上より落下せるに非ざること明なり」。耳にも心地よい、歯切れのよい文体で著者は明快に論を進める。当時、解析学の至近の課題はその厳密化であった。デデキントやカントールの最新理論に伍して、独自の観点から、ヒルベルトの『幾何学基礎論』に範をもとめて数を論じたい。数の概念の背景に量の概念を配置する、それがアイデアだった。世界的な数学者となる著者の、日本近代数学黎明期の解析学基礎。表記は原書尊重。著者小伝と懇切な解説を付す。