価格: | ¥1100 |
著者: | 養老孟司 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2008年11月 |
ISBN: | 9784480091710 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
「人間科学」とは「ヒトとはなにか」を科学の視点から考えるものだ。現代科学は生命の起源を遡り、進化を論じる。ヒト遺伝子は既にその塩基配列がすべて解読された。それならわれわれは、ヒトについていったい何を「知っている」というのだろうか。もともとヒトは自分(脳)を尺度に世界を計る。では、「人間」を普遍的尺度としてヒトを定義することは可能なのか。ヒトに本来そなわる二つの情報系ー「神経系=脳=意識」と「遺伝子系=細胞=無意識」という入射角からヒトという存在を捉えなおす。養老ヒト学のひとつの到達点を示す本格論考。