価格: | ¥1320 |
著者: | 加藤 典洋 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2019年10月09日頃 |
ISBN: | 9784480099464 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫 カー38-3) |
在庫状況: | 在庫あり |
「デタッチメント」から「コミットメント」へー村上春樹の創作姿勢の移行は、はたして何を意味するのだろうか。その物語世界はどのように深化を遂げたのか。デビュー以来の80編におよぶ短編を丹念にたどりながら、長編とのつながりをも探り出すことで、新たな像が浮かび上がる。下巻では、『ノルウェイの森』の大ベストセラー化を契機にもたらされた深刻な孤立と危機にはじまる「中期」の作品群を読み解き、そして、日本の戦後にとって節目となった1995年の二つの出来事を誰よりもしっかり受け止めた小説家の「後期」の転回を掘り下げる。