価格: | ¥1650 |
著者: | フィリップ・ペロー/大矢 タカヤス |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2022年05月12日頃 |
ISBN: | 9784480511157 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫 ヘー14-1) |
在庫状況: | 在庫あり |
素材の選択、色のニュアンス、仕立ての技術ー衣服における瑣末な差異は、着ている人間が何者なのかを明確にあらわすが、それらは主に19世紀ブルジョワジーの服装を源流としている。背景にあったのは、繊維産業の発展、既製服市場の拡大、古着商の没落、百貨店の登場とその挑発的な販売戦略などだ。本書は、下着から外套、帽子から靴やアクセサリーまであらゆるファッションと、そこから派生する身だしなみやエチケットを通し、いかにして19世紀に社会規範が構築されていったのかを、細心かつ大胆な筆致で解剖する。服飾が記号として機能してきた全貌を、消費社会批判やジェンダー論に通じる視座も含めて体系的に描く、モードの歴史社会学。