本書のもとになった『高校英語のコミュニカティヴプラクティス』が発行された平成6年は、ちょうど高等学校でオーラルコミュニケーションA、B、Cが実践され始めた年でした。これまでの間、多くの方々から好評をいただき、同書に込めたねらいが理解され、さまざまな条件の教室で生かされたものと受け止めています。しかし、寄せられたコメントの中には、「より現場に密着した使いやすいものを」という要望や「どうもこのプラクティスはうまく機能しない」という率直な指摘もあり、高校現場の教員2名を執筆者に加えて、1つ1つのプラクティスを丹念に見なおすことになりました。その過程で、全面差し替えになったもの、手順を簡潔にし実践しやすくしたもの、使われる英文をより生徒に身近なものに書き替えたもの、統計のデータをアップデートしたものといった具合に、改訂の度合いは、各プラクティスによってさまざまです。