本書は患者さんのもつ多くの悩みや疑問に対してスタッフが一緒に考え、具体的にきめ細かく指導したり、励ますことができるように記した。内容は、主として血液透析に対する一般知識、日常生活上の注意、各種の身体症状がなぜ起こり、どうしたらよいか、食事の問題、日常用いる多くの薬の内容とその飲み方、検査値が異常なときの判断と対処のしかたなど、最も頻繁に問題になるものについて述べ、さらに、心理・社会問題と社会資源や、腎移植の問題についても述べた。一方、透析患者さんにとって難儀な合併症についてもその１つ１つの原因や内容などを詳しく説明し、対処のしかたも記した。改訂第２版では、とくにＣＡＰＤや在宅血液透析の項目を増やした。