アメリカのＰＬ訴訟では、「製品欠陥」の類型の１つに、「表示・警告の欠陥」があげられている。そこでアメリカ企業は、製品取扱説明書や警告ラベルの自社規格やガイド（指針）を専門家と相談して作成し、業界規格やＡＮＳＩ規格に発展させてきた。しかし日本では、このような体系的なガイドや規格はまだ作られておらず、メーカー担当者が手探りで作成しているというのが現状である。本書は、アメリカに製品を輸出する企業のみでなく、国内でＰＬ対策を実施する企業にも参考になる実際的な情報を多く含んでいる。