価格: | ¥3080 |
著者: | 矢羽々 崇 |
出版社: | 白水社 |
発行年月: | 2022年10月26日頃 |
ISBN: | 9784560094662 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
ベートーヴェンが一八二四年に完成させた『交響曲第九番』(『第九』)は、世界中で演奏され、日本では特に年末に演奏されることで知られている。すでに戦前において、『第九』は「忠臣蔵」や「道成寺」に比せられ、上演すれば満員となる曲だった。単に名曲だから聴くというのではなく、文字通り親しまれてきたと言ってよい。本書は、日本の一九二五年前後から一九五五年前後、おおよそ昭和期の前半にあたる時期に限って、『第九』がいかに受け入れられ、定着していったかを論じていく。