本書は主に理工系・医薬系の学生を対象にした微分方程式の入門書である。微分積分・線形代数等の基礎的な内容を予備知識とし、前半の１章から４章では具体的に解を書き下すことができる微分方程式の解法を述べる。特に、線形方程式・連立線形方程式を詳細に解説する。後半はやや発展的な内容を扱う。５章ではべき級数による解法やスツルム・リウヴィル問題、６章ではラプラス変換による解法を詳説し、７章では応用科学で頻出する力学系について概説する。