関西学院大学心理学教室の心理学者を中心にしてまとめられた、大学一般教育用のテキスト・参考書。行動の生理学的基礎、生物学的基礎から説き起こし、学習、動機づけ、情動、知覚、記憶、パーソナリティなど、心理学の基本となる各分野にわたって最新の知見をもりこみながら、扱われていることがらが歴史的流れの中で理解できるよう配慮されている。三訂版では時代の要請に応えて「臨床心理学の基礎」の章を加えたほか、全体を見直し、更なる内容の充実がはかられた。要をえた叙述と精選・工夫された図表が理解を容易にしているほか、各章に設けられた日常的なトピックと、新しい話題を取り上げた「コラム」により、心理学への関心がよりいっそう高められるであろう。