価格: | ¥858 |
著者: | 佐藤幹夫 |
出版社: | PHP研究所 |
発行年月: | 2006年03月 |
ISBN: | 9784569649344 |
種類: | 新書 (PHP新書) |
在庫状況: | |
「作家の発言は多かれ少なかれみんな嘘だと思っています」。そう語る本人が25年間ついてきた“嘘”-「日本の小説はほとんど読まなかった」。作品にちりばめられた周到な仕掛けに気づいたとき、村上春樹の壮大な自己演出が見えてきた。しかしそれは読者を煙に巻くためだけではない。暗闘の末に彼が「完璧な文章と完璧な絶望」を叩き込まれ、ひそかに挑んできた相手はだれか?夏目漱石、志賀直哉、太宰治、三島由紀夫…。「騙る」ことを宿命づけられた小説家たちの「闘いの文学史」が、新発見とともに明らかになる。