価格: | ¥748 |
著者: | 山田正紀 |
出版社: | 双葉社 |
発行年月: | 1987年09月01日頃 |
ISBN: | 9784575002034 |
種類: | 新書 (Futaba novels) |
在庫状況: | |
…自分がどうしてこの事件に、とっくに刑事を辞めているにもかかわらず、こんなに熱中するのか水島自身にも分からない。最初はたんに被害者の未亡人に興味があっただけだった。それが事件に深入りしていくにつれ、しだいに自分の問題となったのだ。この事件の関係者は、みんなおれにそっくりじゃないか!立場が変われば自分も小島のように人を殺すかも知れないし、殺されるかも知れない。-おれは何も分かっちゃいなかった…。刑事だったときには何も見えなかったものが、今は少し見えるようになってきた。例の事件のあと、残された人間が迷路の中に立ちすくんでいるのだとしたら自分もまた、その迷路に分け入らなければならない…。-SF界の鬼才山田正紀が一転、奇抜なプロットで描いた心理サスペンス長編!