価格: | ¥757 |
著者: | 木谷恭介 |
出版社: | 双葉社 |
発行年月: | 1989年02月01日頃 |
ISBN: | 9784575002676 |
種類: | 新書 (Futaba novels) |
在庫状況: | お取り寄せ |
大雪があった朝の兼六園で、女性の刺殺死体が発見された。その女性は口に一輪の黒百合の花をくわえていた。身許は加賀友禅の老舗・酒井染物店のひとり娘篠子だった。警察の捜査ははかばかしくなく、末席を占める婦人警官の住之江紗代は捜査に加えてもらえず不満の日々を過すうちに、篠子の交友の一人で僧侶の野々垣之照が那谷寺で絞殺された。やはり口に黒百合をくわえていた。そんな矢先、警察庁の宮之原昌幸警部が地元警察とは別行動で捜査をはじめることになり、金沢の伝統芸に通じている紗代に協力を要請した。事件のカギと思える黒百合の秘密とは何か?-加賀百万石のきらびやかな文化とその裏でひそかに息づく人間の欲望を抉る書き下ろし長編ミステリー。