ヤンキースの華、ジョー・ディマジオが20世紀のアメリカに与えたインパクトは大きかった。イタリア移民の子供としてサンフランシスコで生まれ、パシフィック・コースト・リーグの「シールズ」で活躍を始め、その力が認められてヤンキースに入団する。その年からチームの主力打者としてヤンキースを引っ張っていく。毎年のように契約金問題でフロントと問題を起こすが、ディマジオのバットとファインプレーがそれを払拭する。太平洋戦争が始まる年、ディマジオは56試合連続安打を記録した。現役引退後、彼は一枚の写真によってマリリン・モンローを知り、やがて付き合うようになって結婚した。彼女を愛したがゆえに彼の苦悩が始まる。破局は早かった。しかし、彼はモンローを忘れることはできず、その愛をすべて胸にしまい込んでさらに大きく育てていく。戦前・戦中・戦後の激動の時代を野球一筋に生きた一大リーガーの感動の記録である。