価格: | ¥7700 |
著者: | 長瀬由美 |
出版社: | 勉誠出版 |
発行年月: | 2019年02月28日頃 |
ISBN: | 9784585291732 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
平安時代の文人貴族にとって、漢の思想・文化は、ある種の規範かつ憧憬の対象としてあった。なかでも白居易の詩文は日本に舶載されて以来、広く愛され、日本の漢文世界に深く根をおろすとともに、『源氏物語』などの物語文学を育む豊かな土壌となった。仮名文学が興隆して国風文化が開花し、また一方で、漢文学的な文化潮流が再興し頂点に達した一条朝の時代ーその時代に花開いた和漢の作品を丁寧に読み込み、そこにあらわれる表現を丹念に分析することで、和の内なる漢のあり方、和漢の交響を文学史上に位置付ける。