価格:¥3300
著者:前田良三
出版社:勉誠社
発行年月:2024年02月29日頃
ISBN:9784585325390
種類:全集・双書 (アジア遊学 293)
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伝統的宗教は近代化に何をもたらしたのか。近代化論において長く支配的であった物語(ナラティブ)は「宗教」と「世俗」の二分法という思考機制を前提としてきた。しかし、十九世紀に成立した近代国民国家における「国民」の構築に際して、伝統的宗教が果たした役割は決して小さくない。急激な近代化を迎えた日本とドイツでは、制度化された宗教の周縁およびその外部にさまざまな社会的・文化的革新運動が発生し、それらは自己の方向づけと正統化の拠り所をしばしば「宗教性」に求めた。一八七〇年代から第二次世界大戦前までの日本とドイツにおいて、宗教性が政治や学問など宗教の外部の「世俗的」諸分野へといかにして「転位・流出」していったのか。その諸相を照射し、「宗教」と「世俗」の二分法という既存の思考機制そのものを批判的に問い直す。「彷徨する宗教性」という視角より捉えた「近代化」の姿とは?
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