価格: | ¥3190 |
著者: | 風間道太郎 |
出版社: | 法政大学出版局 |
発行年月: | 1995年02月 |
ISBN: | 9784588050855 |
種類: | 単行本 (教養選書) |
在庫状況: | |
尾崎秀実は、1928年朝日新聞記者として上海に赴き、魯迅ら中国の知識人をはじめ、アグネス・スメドレーやリヒァルト・ゾルゲらと交わる。帰国後も中国問題を論じ、第一次近衛内閣の新体制構想に関与するなど活躍したが、41年いわゆるゾルゲ事件で検挙され、治安維持法等違反のかどで、戦争の終結を見ることなく44年死刑に処された。尾崎の終生の友人であった著者が精魂傾けて書き上げた本書で、その希有な生涯と思想が語りかけるものは何か。日本と中国、そしてアジアの将来に向けて、尾崎が問い続けた問題は、われわれの前にまだそのまま残されている。