価格: | ¥6050 |
著者: | 大塚桂 |
出版社: | 法律文化社 |
発行年月: | 1999年11月 |
ISBN: | 9784589021779 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
20世紀初頭、欧米を中心に展開した多元的国家論は革新的な革説であったといえる。それは、国家(主権)の絶対性を否定し、国家の機能(団体)化をはかったからである。と同時に、“制度論”的政治学から“機能論”的政治学への転換をうながした点でも注目される。大正デモクラシー期、日本の思想界は、多元的国家論をリアル・タイムで積極的に受け容れた。多元的国家論が日本の近代政治学にあたえた影響を検証するにあたり、本書では三人の学者(原田鋼、岩崎卯一、河合栄治郎)をピック・アップし、彼らの所説の読み取り作業をとおして、問題の解明をこころみた。