価格: | ¥939 |
著者: | 笹沢左保 |
出版社: | 産經新聞出版 |
発行年月: | 1996年07月 |
ISBN: | 9784594020262 |
種類: | 新書 |
在庫状況: | |
時は十一代将軍家斉の治世。奈江には脇坂家の家臣・小田切求馬という許嫁がいる。ある晩、下屋敷の寝所にいる奈江のもとに求馬が突然現れ、肉体の契りを求める。殿の命令であるという…。毎夜の睦みあいで、生娘であった奈江の肉体も性感も花開き、熟していく。が、寺社奉行・脇坂安薫の真の目的は、奈江を女密偵として、谷中の延命院に潜入させることだった。そこの住職、日潤の美男ぶりが江戸で評判になって8年が経つ。日潤は大奥の梅村と情を通じて女犯僧となる。爾来、寺院に日参する女衆が引きも切らず、延命院では毎夜悦楽の響宴が繰り広げられていった。そこへ密偵として潜入した奈江であったが、自らも日潤に喜悦の激しさを与えられ、使命を忘れて肉欲におぼれていく…。関係した人間はのべ300人にもおよぶという、大スキャンダルの一部始終を題材にした、著者会心の時代官能小説。